アスベストって?

アスベストの何が危険なのか、知っていますか?

アスベストって?

アスベストとは、天然の鉱山の石の中に入っている繊維のこと。石綿とも言われます。 長さは1mmから数センチ、太さは0.02ミクロン、髪の毛の5000分の1の細さで肉眼で見ることは出来ません。 4000〜5000本集まってやっと筋 として見ることができるのです。 カナダや南アフリカの鉱山に多くあり、日本もここから輸入していました。 アスベストは軽く、丈夫で、加工がしやすく、熱、薬品、摩擦に強く、絶縁性や耐久性などに優れ、 石油の様にひとつで多くの特徴を持つ天然資源として「奇跡の鉱物」「魔法の鉱物」と賞賛され、 20世紀初頭から全世界に広まりました。

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アスベストの危険性

しかし、アスベストの粉塵はあまりに小さくて、作業中に飛散した粉塵は人が吸入してしまう恐れがありました。 この数ミクロンの粉じんを吸うと針状のアスベストは肺に突き刺さり、肺がんや中皮種、肺が繊維化してしまう肺繊維症(じん肺)という病気を引き起こしてしまうのです。 またこの肺繊維症(じん肺)はアスベスト粉塵を10年以上吸入した作業員に多く起こる傾向にあり、 作業から潜伏期間15〜20年で発病すると言われています。 この潜伏期間の長さが、アスベストを「静かな時限爆弾」という人もいます。

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アスベストに関わる費用

今まで「奇跡の鉱物」と持ち上げられていたアスベスト。 それがいきなり「除去」を前提にした「お邪魔物」に・・・。 一時期のニュースで騒がれていた頃に比べ世間のアスベストに対する意識や認知度は非常に低く、 アスベストの除去という「お邪魔物」な仕事は、時間もお金もなるべくかけたくない、というのが本音だと思います。 アスベストの調査や除去の価格が高い!とお思いかもしれません。 ですが、料金の根拠とは何でしょうか。 目安や相場はあるのでしょうか。 アスベストの処理においては2000円近くする防護服を、1日4回、打合せや休憩で作業場から出るたびに使い捨てるのが常識です。 理由はアスベスト繊維の飛散を防ぎ、作業員だけではなく、お客さまの安全を守るためです。 さらに、安心の切り札とも言える除去作業の環境作りや後片付け。 危険物であるアスベストの除去作業の最後の最後まで目を離さないでください。 アスベストは特別廃棄物として廃棄物処理法により安全な廃棄方法が定められており、専用の産業廃棄物ポリ袋を使用します。 通常よりかなり値の張るポリ袋ですが、丈夫で、アスベストのような非常に細かい粉塵を通すことなく、 周辺住民や工事に関わるすべての人を守る安全性を兼ね備えています。 ミクロの単位で安全・確実に廃棄するためには、作業員の手間や時間だけでなく使用する備品・消耗品もミクロの単位で対応できる特殊なものが必要なのです。

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対策の流れ

アスベストと思われる吹き付け剤を使用したなどが記載されている施工時の資料を発見したり、または現地でアスベストと思われる材料を確認した場合、 見た目にはアスベストか否かの判断は出来ません。まずは当社へご連絡下さい。 現地へ赴き、空気中の含有量を調査したり、サンプルを採取したりいたします。 その後アスベストを確認した場合、種類や含有量などを細かく分析、その後の処理対応に向けてのご説明を行います。

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